昨日メロンパンを作る工程で、ミキサー(我が家の場合はホームベーカリーですが)による生地の温度上昇を測ってみました。
なぜ測ったのかについては昨日のブログをご覧ください。
一言で言えば、「こねあげ温度を狙い通りにするために、機械による温度上昇がどれくらいあるかを知っておく」が理由です。
【条件】
ホームベーカリー:Panasonic SD-MDX4
仕込み水の温度:30℃
室温:18℃
ホームベーカリーには自分で強さと時間を決めてこねることができる「マニュアル」設定があるので、以下順で測ってみました。
ねり1(超低速) 2分
→温度測定①
ねり2(低速) 4分
→温度測定②
ねり3(中速) 8分
→温度測定③
生地の温度は場所によって差が出る可能性もある(外側と内側は温度が違う)ので①②③それぞれ生地の5か所を測っています。
温度測定①(ねり1後)
19.3℃、19.3℃、19.7℃、19.6℃、19.5℃
→平均 約19.5℃
温度測定②(ねり2後)
19.5℃、19.6℃、19.8℃、19.8℃、19.9℃
→平均 約19.7℃(+0.2℃)
温度測定③(ねり3後)
21.1℃、21.2℃、21.0℃、20.9℃、21.1℃
→平均 約21.1℃(+1.4℃)
以上からわかったこと
- ホームベーカリーでのいつもの工程では温度上昇は1.5℃程度
- 低速モードではほぼ温度は変わらない
- 冬場は30℃の仕込み水でもこねあげ温度25℃に満たない
たった1回の測定なので、条件が変わればまた変わってくると思います。
特に、室内温度が18℃とかなり寒かったので、暖房をつけた環境であればまた変わってくるかもしれませんね。
余談ですが、ねり3の工程の後にバターを足してもう一度「ねり3、8分」を行ったのですが、こねあげ温度はほぼ変わりませんでした。
バターが潤滑油のような役割になったことで、生地とこね機械との摩擦熱が抑えられたのではないかということと、バターの温度が低いことで全体的に温度が上がらなかったというのが仮説です。
今回は仕込み水温だけにフォーカスしましたが、前述の通りバターや冷蔵庫から出したばかりの卵も温度を下げる要因になります。
レシピなどに「卵は常温に戻してから」と書かれているのにはちゃんと理由があるのですね。
定期的にホームベーカリーによる温度上昇を計測し、夏でも冬でも美味しいパンが作れるように研究していきたいと思います(^^)